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着荷主

株式会社日本アクセス

DATA企業データ

代表取締役社長
服部 真也
従業員数
4,151名(2025年3月末現在)
※連結の就業人数
設立
1993年10月1日
資本金
26億2,000万円

事業概要

食品総合卸売業として、ドライ(常温)・チルド(冷蔵)・フローズン(冷凍)の3温度帯の食品を全国に提供する「全温度帯流通機能」を活用し、メーカーと小売業・外食産業とを繋ぐ中間流通として、徹底した品質管理の下でローコストかつハイレベルな物流サービスを提供。業界のリーディングカンパニーとして「心に届く、美味しさを」追求し、心豊かな笑顔溢れる食生活の創造に貢献している。

株式会社日本アクセス

取組の背景

持続可能な物流機能の構築に向け、ドライバーの労働環境の改善が課題

物流業界が慢性的な人手不足といった構造的な課題を抱える中、解決の手法として「パレチゼーション(パレット納品)」が一般的であるが、フローズンの業界では、作業効率よりも積載効率を重視する傾向から、「パレチゼーション(パレット納品)」が進まず、手積み・手降ろし作業が行われているケースが見られた。これにより、納品先での長時間納品・長時間待機が解消されず、この状態を改善しなければ物流が滞りかねず、会社をあげて業界の課題解消に取り組むこととなった。

取組のポイント

  • 取 組1
    [ 物流効率化に向けたフローズンマザー物流センターの設置 ]

    自社の物流機能を川上物流の領域まで拡大し、将来に渡り永続的・安定的に商品調達が可能となる物流機能の構築を目指し、2026年3月時点で全国4エリア(関東・中部・近畿・中四国)に当該エリアをカバーするフローズンマザー物流センターを設置。「パレチゼーション」をキーワードに、マザーセンターで一括仕入れし、エリア内の自社各物流センターへ転送する物流インフラを構築した。

  • 取 組2
    [ 経営トップの主導による全社的な対応 ]

    ドライバーの長時間待機の社会問題化を受けて、手積み・手降ろしを解消すべくトップダウンで意思決定がなされた。物流の2024年問題を前に、メーカーと日常的に繋がりのある商品部門と物流部門とが連携し、全社一丸となってメーカーなど取引関係者と粘り強く交渉することで、早い時期から「パレチゼーション」による未来の物流を提示した。

TOPIC

マザーセンターにより一貫パレチゼーションを実現

日本アクセスは、メーカー工場から自社卸センターまでの輸送にパレットを使用する一貫パレチゼーションの構想を掲げ、2020年11月からの試験運用を経て、2022年1月からマザーセンターの正式運用を開始した。具体的な対応としては、メーカーに対しパレット納品することによる納品時間短縮などのメリットを説明することから始まったが、メーカーの了解を得る際には、マザーセンターの存在が鍵となった。

マザーセンター構想は、エリアごとにマザーセンターを設置して仕入機能を集約するとともに、メーカーと生産・販売計画を共有することで、メーカーに車両・パレット単位での発注が可能となり、メーカーの倉庫ではなくマザーセンターが商品を保管し、そのまま自社の卸センターに輸送するスキームである。

また、在庫期間の長短に応じてレンタルパレットの費用も変化するが、マザーセンターの設置によって単に在庫期間が短縮するだけでなく、マザーセンターへの搬入後は、日本アクセスがメーカーのレンタルパレットの管理を承継(名義変更)し、コストカットするスキームも提案した。このスキームは多くのメーカーから好評を得ており、これも一貫パレチゼーションを促すことに繋がった。

マザーセンター内のパレット保管の様子。納品業務に要する時間は大幅に短縮。

マザーセンター内のパレット保管の様子。納品業務に要する時間は大幅に短縮。

パレット毎に積付け商品をデータ紐付けしたSCMラベルを発行。

パレット毎に積付け商品をデータ紐付けしたSCMラベルを発行。

成果と課題

納品業務の生産性は大幅に向上、今後も順次拡大の方針

一貫パレチゼーションにより納品業務が効率化され、手積み・手降ろし作業では1回当たり約2時間を要していたものが、1回当たり約0.5時間と大幅に短縮されることとなった。なお、日本アクセスでは、このマザーセンター構想を全国に拡大していく方針で、関東、中四国、近畿に続き、令和7年9月には中部マザーセンターを稼働させている。
今後の課題としては、「パレチゼーション」の更なる進化に向け、メーカー側がよりパレチゼーションのメリットを享受できるよう、メーカー側の実情に応じた柔軟な形も検討することで、効率化を加速させていく。

VOICE

物流責任者の声

物流機能の更なる充実に向け、これからも新たなチャネルを提供

ロジスティクス戦略室長兼事業企画課長三谷 卓也さん

着手当初、「パレチゼーション」の実現には困難な局面もありましたが、今はメーカー様側からパレチゼーションに向けてテスト運用したいというお話をいただくなど、メーカー様のパレチゼーションに対する意識の変化を実感しています。今後も新しいチャネルを提供すべく、マザーセンターの拡大と並行して、メーカー様工場から最寄りのマザーセンターで荷を受けて全国に転送するセンター間の幹線輸送の導入など、更なる機能充実を図っていきたいと考えています。

三谷 卓也さん

運用責任者の声

当初構想した未来の物流を実現、今後も着実に前に進めていく

関東フローズンマザー物流センター長東 孝充さん

「パレチゼーション」により目指していた納品業務の効率化の目標を達成することができ、過去に提示していた未来の物流の姿を実現することができたと自負しています。メーカー様もこのスキームを活用し商品の種類や取扱量を増やしていく意向がみられ、長年の取組が浸透してきたと感じています。今後もマザーセンターの取組を着実に進めていきたいと考えています。

東 孝充さん

(2026年3月作成)

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